電波さん?

プーチン大統領はまだ若い。任期は2008年春までだが、50代半ばでプーチンが権力を手放してしまうことなど考えられない。
憲法改正によるプーチンの大統領3選はないと筆者は考える。
08年大統領選挙にはフラトコフが出馬し、当選するが、1期限りとする。そして、12年の選挙にプーチンが再び出馬し、大統領に返り咲く。当然、プーチンは大統領を2期務め、20年までロシア国家のトップに君臨する。プーチン王朝は20年持つというシナリオだ。

ロシア大統領の後継者

 これ、産経新聞の論説なのだが、話があちこちに飛ぶため、結局のところ何が言いたいのか、よくわからない(^^;;
 元外務官僚が書いているらしいのだが、最初から「陰謀論」ありきで、それを決めつけるために論を展開しているように思える。「ロシアの権力者は、それにしがみつきたがる傾向が強い。そのためにプーチンは返り咲くだろう」ということを言いたいようなのだが、何を根拠にこう推測しているのかがよくわからないのだ。
 結局、「ロシアの権力者」=「既得権力の維持に執着がある」、ということを言いたいのだろうか? でも、もし、フラトコフが大統領になって失敗し、プーチンが返り咲いても、あの人は実力があるので、別にそれでも構わないのではないだろうか。
 「長期政権」=「危険」という前提で論を展開しているのでおかしくなっているように思える。有能な人なら、腐敗しない限り、別に「長期政権」でも構わないと思うのは私だけだろうか?
 この筆者は「ラスプーチンと呼ばれた男」なのだそうだが、もしそうなら、この筆者の方が危険だと思われ(^^;

強硬派さん

ロシアのイワノフ第1副首相が5日、北方領土択捉島を視察のため訪問した。
イワノフ氏は08年春に2期目の任期が満了するプーチン大統領の有力後継候補の1人と目されているプーチン政権は実力者であるイワノフ氏の派遣により、北方四島はロシア領であるとの政府の立場に基づき、開発に力を入れる姿勢を明確にした形だ。
北方領土についてイワノフ氏はこれまで「ロシア領土の不可分の一部」などとロシア紙上で発言している。

イワノフ露副首相が北方領土訪問 プーチン大統領の後継候補

 っつーか、産経新聞って、ロシアは最初から「悪の帝国」という前提で報道しているとしか思えない。
 そのために、各記事で齟齬が出ているというか。
 フラトコフ、イワノフ、メドベージェフのうちの誰になるかはロシア国民の総意が決める事だが、憶測と予想で記事を書いて、印象操作しようとしていると思えてしまうのは私だけだろうか。
 私見だが、北にある四つの島に関しては、最初は二島返還で話を進め、その後で残りの二島を共同管理にするとかの解決策を探るという方法もありだと思うのだが、この意見は産経新聞的には鳩派すぎるという批判を受けてしまいそうだな。
 いつまでも自説と建前にこだわって話し合いのテーブルに着こうとしていないのは、日本の側じゃないかと思えてならない。

宇宙の人さん

4月5日モスクワ時間午前5時(日本時間午前10時)、ソユーズ有人宇宙船(ソユーズTMA-10)を載せたソユーズFGロケットは、ロケット組立試験施設から運び出され、発射台に据え付けられた。いよいよカウントダウンが始まり、打ち上げの準備は整った。
ソユーズTMA-10の打ち上げはモスクワ時間4月7日21時31分(日本時間4月8日2時31分)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から行われる。

ソユーズTMA-10、発射台へ

 スペースシャトルによって、アメリカに越されたと思われていたソユーズだが、実績の点で今でも現役で使われているという罠。
 まあ、ロシアが計画している有人往復機クリッパーがどうなるのかはわからないし、先行きは不透明なのだが、現在、実用に耐える、衛星軌道まで行ける有人の乗り物がソユーズしかないという事実は受け入れるしかあるまい。
 ハイテクをいっさい使っていないという評価だが、枯れた技術だけで何十年間も安全に運行しているという点を積極的に評価すべきだろう。
 ああ、でも、一度はバイコヌールに行ってみたいものだなぁ……。