ふーん、本当なんだ

陸上自衛隊情報保全隊が、イラクへの自衛隊派遣に反対する市民活動や報道機関の取材などを情報収集・分析していた問題で、久間防衛相は7日午後の参院外交防衛委員会で、共産党が示した文書の信頼性について「(偽物)ではない、という感じを受ける。作られたような気配はない」と述べ、本物である可能性が高いこと示唆した。

文書の信用性、防衛相が示唆 情報保全隊問題

 じゃあ、本当に市民レベルの監視までやっていたってことだね。ご苦労様です。
 しっかしまあ、微に入り細に入りねちっこく記録した文書だから、「自衛隊は被害妄想で神経質になりすぎている」と糾弾されても、何も言い返せないよなぁ。
 ちょっと騒音がうるさいからといって苦情の電話をかけたというだけで「敵認定」するなんて、正常な神経でできることじゃないよね。しかも、イラク派遣反対だけじゃなくて、医療費負担とか、年金とか、消費税に関して抗議の声を上げた人までも、「反政府→反自衛隊」という妙な変換式で敵認定していたというんだから、相当に重症なパラノイドだよ。
 全員、この機会に精神鑑定を受けたら?

自衛隊に入ろう

自衛隊に入ろう

プーチンの暴走じゃない

ロシアのゴルバチョフソ連大統領は6日、当地でCNNに対し、米国の欧州ミサイル防衛(MD)システム構築がごう慢であり、新たな冷戦につながる恐れがあると述べた。
チェコにレーダー施設、ポーランドに地上配備型迎撃ミサイル(GBI)を配備する米国の計画は、欧州が再びロシアの標的になることを意味すると指摘し、冷戦の再来を防ぐ必要性を強調した。同氏によると、チェコ世論調査ではMD反対が70%を上回ったという。
米政策について語るなかで、自信とごう慢さがイラク情勢と似た状況を生む恐れがあると述べ、「米国は自国を苦境に追い込み、国際社会の信用を失っている」と発言。米政府の威圧的な態度は冷戦終結後の精神とは異なると述べ、「欧州は(MDの)実験台ではない」と述べた。
さらに、米国のMD計画が、欧州をロシアと対立させる動きだと警告したプーチン大統領の発言を正しいと評価し、「われわれは新たな軍拡競争に巻き込まれつつある」とコメントした。

「米国は冷戦を繰り返すな」とゴルバチョフ氏

 一部では、プー様の過剰反応だとも揶揄されていたが、立場も考え方も違うゴルバチョフ氏が支持したことで、アメリカはロシアの主張を単なる「妄言」とは言えなくなった。というか、元々どっちが悪いのか、明白な話なんだけどね。ただねぇ、アメリカシンパが騒いでいて目障りだからさぁ。
 だいたい、目の前に物騒な物を並べられて、平然としている人がいたら、そりゃあ鈍感すぎるよね。

また譲歩か

米ロが対立してきた東欧へのミサイル防衛(MD)システム配備計画に関し、プーチン大統領アゼルバイジャンでロシアが使用しているレーダー施設を共同で使用するよう提案。ブッシュ大統領はこの提案を検討する方針だ。
プーチン大統領は東欧へのMD配備の見直しを求めた上で、レーダー施設の共同使用を提案。これが実現すれば、MD配備を容認する柔軟な姿勢も示した。大統領は「米国とロシア両政府がミサイル防衛について透明性をもって協力していけるなら、問題は解消されるだろう」と述べた。

米MD計画 『ロシア側施設共用を』 プーチン大統領首脳会談で新提案

 歴史的に、冷戦下で米ロに緊張が走った時、ロシアが一方的に譲る形で解消されてきたという経緯がある。キューバ危機下のフルシチョフ核兵器削減時のゴルバチョフなど。
 また、一方で、突っ張り通して強面であり続けるロシア指導者もいた。スターリンやブレジネフが代表的だろう。
 で、今回、プーチンはどう出てくるのか、と思っていたら、アメリカに譲歩(協力)する形での代案を出してきた。アメリカが、何を言っても聞き入れないヤバイ国だという事を十分にわかっているということだ。
 プーチンは強権的だとばかり思っていたのだが、この事態に対しては、さすがにまずいと思ったということだろう。誰も冷戦など期待していないのだから(ただし、アメリカを除く)。

苦しくなってきたね

 ↓こんな記事もある。強調は私の判断による。

共産党自衛隊関係者から入手した「内部文書」で、自衛隊イラク派遣に反対する国会議員の発言などを「反自衛隊活動」と分類していたことについて、久間章生防衛相は七日午後の参院外交防衛委員会で、「反自衛隊というレッテルを張るわけにはいかない」と述べ、好ましくないとの見解を示した白眞勲氏(民主)への答弁。
「反自衛隊―」の分類の中に、騒音に関する基地への苦情も含まれていたことについて「それを親自衛隊か、反自衛隊かという二つを選択するとなると、そちら(反自衛隊)の方に書いたとしてもやぶさかではない」と述べつつ、「苦情は苦情だ」と述べ、「反自衛隊」とするべきでないとの認識を示した。

久間防衛相「反自衛隊」分類 不適切/陸自市民監視

 それから、↓こんな記述も。

任務は自衛隊法施行令に基づく各自衛隊の訓令で規定されており、隊員と外部の不審者との接触などを監視する。自衛隊施設に対する襲撃などを防ぐための情報収集も含まれるが、民間の情報収集対象については、防衛庁長官(当時)が「防衛秘密を取り扱う者として指定をした関係者に限定」と明言した国会答弁がある。

情報保全隊

 何が問題になっているのか、もうみんな、わかるよね。