複雑なシステムは故障しやすい

スペースシャトルディスカバリー」の打ち上げを前に米航空宇宙局(NASA)は9日、来年退役のスペースシャトル後継となる新型ロケット「アレス(ARES)」試験機の本体を初公開した。

シャトルの後継「アレス」初公開

 先祖返りをしたね。やはり、スペースシャトルは複雑すぎたのだ。システムは、複雑であればあるほど故障しやすくなる。事実上、全ての想定におけるシミュレーションやテストが不可能な以上、不具合は入り込む。これは仕方がない。
 一方、ソユーズがどれだけの安定性を持っているのか。それは単純で枯れているからであるのは明白だろう。
 だから、アレスはコンセプト的に先祖返りではあるが、決して退歩ではない。失敗から学んだ進歩なのだ。ずいぶんと高く付いた学習費だったと思うけど。
 だが、同じ失敗をISSではしてほしくないので、ミールのノウハウをロシアから各国が学ぶべきだろう。
 ハイテクは便利だ。だが過信するのは危険だ。

うん、韓流スポーツアイドルだ

米女子ツアーに参戦2年目の朴喜暎(21)は、1日に終了したホンダLPGAで自己最高の2位に入り、実力だけでなく容姿からも母国・韓国で人気が急上昇中だ。

容姿だけじゃない 韓国女子ゴルフの朴喜暎、実力備え人気高まる

 うん、良いね。今後、注目しよう。

反対派の人は百万回読むように

 本日付の天声人語

 埼玉に住む不法滞在のフィリピン人一家が国外退去を命じられている問題に、蕪村の句を思い起こす。〈斧(おの)入れて香におどろくや冬木立〉。倒そうと斧を入れた木から生々しい香が立ちのぼった。生命力に打たれて詠んだ一句とされている▼一家の件では、親子という「生木」に入管当局の斧が入った。在留特別許可は認められず、父親は身柄を収容された。一人娘のカルデロン・のり子さん(13)を、両親と帰国するか、日本に残るかのつらい選択が待つ。立ちのぼるのは悲しみの香だろうか▼のり子さんは父母の国へ行ったことはない。日本語しか話せない。「母国は日本、心も日本人」と言う中学1年生だ。両親はまじめに働いて職場や地域になじみ、偽造旅券での入国ではあったが、この国に根を下ろしてきた▼13歳という年齢は、なかなか難しい。異国で一から出直すには日本に根を張りすぎている。だが親と離れて暮らすには、その根も幹もまだ弱い。いわば人生の早春である。両親と日本、どちらを選ぶにせよ、生木を裂かれる思いだろう▼いつも一定の基準にものごとを当てはめる、杓子定規(しゃくしじょうぎ)という言い方は江戸の昔からあった。庶民が大岡裁きの政談に喝采したのには、そうした背景もあっただろう。法は法として貴い。だが運用の妙があってもいい▼13日までに両親が帰国の意思を示さなければ、強制送還されるという。「家族3人で日本にいたい」とのり子さんは涙ぐむ。何とか手はないものか。彼女以外にも、同じ境遇で育ち、学ぶ子らが、日本には大勢いる。

 自分が中学一年生の時、何をしていたのか、何ができたのか、それを考えてみて欲しい。
 相手の立場になって物を考えることは重要だ。