タイトルのイメージと内容は合わせましょう(できれば)

 というのは本を作る時の基本だったりするのだが,最近は特にこだわらなくなっているようで(特にアニメや漫画など),たとえばアニメの新番組が始まるというので,タイトルだけで内容を勝手にイメージして実物を観てみたら「はぁ?」というものが多い.
 特に凄いギャップだなぁと思っているのが,「光と水のダフネ」(http://www.thedaphne.jp/)である.ダフネと言えばアポロンにストーカーされた挙げ句に捕まってしまったので,父親に頼んで自分を月桂樹に変えてもらったのだが,それを嘆き悲しんだアポロンがダフネに恋をした思い出として,月桂樹の冠をかぶり続けたことから,「月桂樹の冠」=アポロンのイメージということで,優れた芸術家には月桂樹の冠が贈られるようになったという話なのだが,ここからダフネと言うと「恋を拒む美少女」というイメージが強い.
 で,「光と水のダフネ」という題名から何を連想するか? 何でも,設定では,地球の温暖化で地表が水没している世界だという.となると,海を舞台にしたSF的ロマンチック悲恋物語なのか?と勝手に想像してしまったのである.というわけで,ロマンチックSFなら気に入りそうだなぁと思って期待していたのだが…….
 しかし,実際に番組を観たところ,内容は,コスプレキャラの何でも屋(当然のごとく荒事アリ)が主人公のアクションものだったりするので,「なにこれ?」という感想になってしまうのである.
 勝手に想像して,勝手に「はぁ?」と言っているだけなので,私の早合点以外のなにものでもないのだが,それにしても,タイトルをもうちょっと内容に合わせたものにして欲しいよなぁと思う,今日この頃.