ReactOS 0.2リリース
既存のOSと互換性のあるOSをフリーで作るプロジェクトは数多くある.
中でも最も成功した例は,BSDとLinuxだろう.今では当たり前の存在になってしまっているBSDも最初はAT&Tが作ったUNIXの互換OSを作ろうとした試みの結果として出来上がったOSだし、LinuxだってPCで動くSystem V互換のカーネルを作ろうという試みの結果として生まれたものだ.
そして,同じようなプロジェクトが,今でも世界中で行われている.現在、それらの中でも有名なのは,
- MS-DOS互換OSのFreeDOS http://www.freedos.org/
- Windows NT互換OSのReactOS http://www.reactos.com/
- ITRON仕様のフリーOS TOPPERS http://www.toppers.jp/
といったところか.
FreeDOSはすでに本格的に使えるようになってきたような雰囲気だし,TOPPERSも速いサイクルでリリースが行われている.そして,ReactOSも,最近になって急に開発速度が速くなり,0.2がリリースされた.GUIで起動するようになったそうだ.
デスクトップでLinuxや*BSD*1を使い慣れている人なら,そのまま使い続ければ問題はないのだが,組み込みなどではFreeDOSやTOPPERSが注目されそうだし,本格的にReactOSが動き始めたら,気の早い人はとっとと乗り換えてしまうかもしれない.
まぁ,何にしろ,これらのプロジェクトに関わっているプログラマ諸氏のチャレンジ精神と勇気には,頭が下がる.