俺の目には鱗が何枚?

 自分の勘違いからごちゃごちゃにしてしまった文章を、他の人に見てもらっているのだが、どうも視野狭窄とか一方的な思い込み、根拠のない勝手な決めつけ、その場しのぎの小細工で自ら混乱してしまっていたらしく、指摘されるごとに目から鱗が落ちている。もう何十枚落ちていることか。
 この調子だと、合計した鱗の数は百枚を超す見込み。
 やはり、全体を十分に把握・整理してから部分に取りかからないと、部分ごとの整合を取るために小細工を始めて、それがさらなる不整合を産んで……という悪い意味での正のフィードバックがかかってしまうらしい。
 どんな種類のものであるにしろ、長い文章は、全体を把握してから細部に取りかからないとダメになるという良い教訓だ。
 もちろん、細部から組み立てて行く場合もあるのだが、それも全体でまとまっているのかどうか、要素ごとの構成とか、構造に不整合がないかどうかのチェックを念入りに行わないと良い結果にはならない。
 自分が普段から気を付けようとしていることを、自分で守らなかった場合に、何が起こるのか。我が身をもって思い知らされている。