怒りがおさまらない時

 はらわたが煮えくりかえるような感情を抱えてどうしようも無いような時には,「銃撃の森」(WILDERNESS,ロバート・B・パーカー著,菊池光訳,ハヤカワ文庫,ISBN:4150756643)を読み返したくなるよね.カタルシスが得られること間違いなし.
 復讐劇というと,陰惨になりがちなイメージがあるかもしれないが,この話は純粋に格好良い.
 マフィアの脅迫に屈してプライドをズタズタにされた主人公が,自らの誇りを取り戻すため,そして仇を打つため復讐に立ち上がる.その姿は,あくまでも気高く,信念に満ちあふれていて,美しくさえ感じられる.
 絶対に面白い.読んでみてくれ.