日本が壊れてきている

  「君が代訴訟」、処分を一部取り消し 福岡地裁判決
 君が代を歌わなかった教員に対する処分が取り消されたのは良い事だ。だが、「全員が起立して、正しく心を込めて斉唱すること」などという気味の悪い指導に違憲性が無いという判決には、正直疑問が残る。この件については、原告側の「処分を伴う職務命令は君が代斉唱の強制にあた」るという主張のほうが正しいと思う。市教委側の「心を込めて歌うことは音楽科の基本」という反論は、取って付けたような苦しい詭弁としか思えない。
 今回の判決理由も「市教委の裁量権を逸脱している」という理由でのみ取り消されただけで、気味の悪い職務命令が合憲だという判断だ。日本全国の教育委員会が壊れかけてきているという感じはしていたのだが、裁判所も同じく壊れかけてきているようだ。