組手の構え

 空手には基本の構えと組手の構えがあって、実際に喧嘩で殴り合う時には組手の構えになると思うのだが、昨日観た「ホーリーランド」では、空手をやっているというヤツが、基本である後屈手刀受けの構えをしていた。
 伝統派の組手構えでもなく、フルコンのアップライトでもなく、本当に基本や型の中で出てくる後屈手刀受けの構えだった。
 後屈ぎみに構えるのは、フルコン空手やムエタイなどでも見かけられるのだが、それでもTVでやっていたほど深くは構えないし、しかも力みまくりだったのには興ざめした。
 レスリングの片足タックルに拳槌や手刀を合わせるというのも不可能っぽいし……。原作者の名誉のために書いておくと、その後、コミックスのほうでは、このシーンを除いてレスリングのタックルは打撃で迎撃不可能という話になっているから、作者も気が付いたのだろう。作者が後に訂正したことをそのままドラマ化しちゃうなんて……。
 こんなことって、ちょっと調べればわかることなのに……。
 この番組、すでにマイ役には長澤奈央を、とか言っているレベルではなくなっているかも。