GJ! っつーか遅すぎ

 超能力や心霊現象を取り上げたテレビ番組が霊感商法による被害への素地になっている危険性があるとして、全国霊感商法対策弁護士連絡会は、民放連とNHKなどに番組内容の見直しなどを求める要望書を提出した。
 要望書では、この数年、「霊能師」と称する人物が「霊界やオーラが見える」と断言したり、タレントの未来を断定的に予言したりし、出演者が信じているような番組が目立ってきた、と指摘。番組の社会的影響に注意を払い、行き過ぎを是正してもらいたい、などと求めた。

超能力や心霊現象のテレビ番組、行き過ぎ是正を要望

 極めてまっとうな申し入れだと思われる。というか、ここまで変な現象が拡大するまで放っておいたというのが不思議でならない。
 というか、これまでだったら、物理学会とか弁護士会といったまともな団体は、「ニセ科学やインチキ霊能者に関しては、良識ある大人が騙されるわけはないので、基本的に放置」という「バカは無視」の姿勢だった。だが、世間一般的にそういう常識が通用しなくなりつつあるという深刻な問題が背景にはある。
 なぜ、信じてしまうのか? なぜ、理性的な判断ができないのか?
 現代人が陥っている、または陥りがちなこの病理の根源にあるものを探ってみる必要があるかもしれない。