無理は通らない

タレントの向井亜紀さん(42)夫妻が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(3)について、夫妻を両親とする出生届けを東京都品川区が受理しなかったことの是非が問われた裁判で、最高裁第2小法廷は23日、受理を区に命じた東京高裁決定を破棄し、出生届受理は認められないとする決定をした。

向井亜紀さんの双子男児、出生届受理を認めず…最高裁

 最初から「養子」として対処すれば良いのに、「実子」にこだわった向井亜紀の真意が知れない。
 代理母の問題は、長短あるので、安直に海外の事例に倣って対処すべきではない。きちんと議論を重ねて結論を出すべき問題である。
 そんな状況にありながら、向井亜紀は「無理が通れば道理が引っ込む」方式で強行しようとした。これは法律的・倫理的な問題を一方的に無視し、自分の都合だけを押し通そうとした向井亜紀のほうに非があると言わざるをえない。
 今回の事件で最大の被害者は誰か。親の我が侭で、日本社会の法制度から事実上ほったらかしにされた「お子さん」である。
 向井亜紀には、このことが理解できているのだろうか。
 子供が可愛いのなら、最初からこんなことはすべきではなかった。向井亜紀は、子供のことを本当に可愛いと思っているのか、それすら怪しいと思えてしまうのは、私だけだろうか。