危険だが、気持ちはわかる

ロシアのプーチン大統領は26日、上下両院議員らをクレムリンに集めて年次教書演説を行った。
米国のミサイル防衛(MD)関連施設を欧州に配備する計画を改めて批判。これに対抗し、90年代初頭に当時の東西両陣営が通常兵器削減を目指して締結した「欧州通常戦力(CFE)条約」について「義務履行の凍結を宣言するのが適切だ」と述べた。
プーチン氏は、北大西洋条約機構NATO)拡大に伴って修正されたCFE条約を欧米の多くの国が批准せずに「ロシアの国境沿いに軍事基地を拡大している」と指摘。NATOに協議を提起する考えを表明した。

軍縮条約の見直しを提起 プーチン氏が最後の教書演説

 アメリカの責任だと思う。MDで中国とロシアを刺激しているのは確かだ。チェコにミサイル基地を作るとの事だが、「誰を」警戒してのことなのだろうか。
 また、経済的にはEUとすでに冷戦状態に入っている。
 私は、ロシアに再び鉄のカーテンが降りることを望んでいない。
 しかし、経済的な事情があったとはいえ、一方的に引いたゴルバチョフエリツィンの勇気を、プーチンやイワノフにも見習って欲しいものだと思う。経済的に豊かになっているので、状況が違うのは確かな事だが、相手はアメリカとかEUといった「強面のキチガイ」である。譲る勇気こそが、国際世論を味方に付ける最上の選択だと考えるのだが、いかがなものだろうか。