カニは好きじゃないけど

来日中のロシアのデニソフ外務第一次官は1日夜、都内で記者団に対し、同国が生きたカニの日本などへの輸出を禁止したことについて、「日本側の懸念は理解している。だが、(密輸などに対する)ロシア側の懸念も分かってほしい」と述べ、理解を求めた。

生きたカニ禁輸で理解求める=ロシア次官

来日中のロシアのデニソフ第1外務次官は1日、ロシア領海内で捕れた生きたカニの輸出規制について、「日本への輸出全面禁止ではない。それは不可能だ」と述べた。都内で記者団に語った。
第1次官は、ロシアの水産関係者が、同国領海内で捕れた水産物を違法に国外に持ち出している現状を指摘。「ロシアの漁業会社、加工業者を対象にしたもの」と述べ、規制措置は密輸取り締まり強化が狙いであることを強調した。

カニの対日全面禁輸を否定 ロシア第1外務次官

 上と下では少しニュアンスが違う。さて、どっちが本当なのだろうか。
 密輸の取り締まりを強化するという意図は同じだが、上の記事では「生きたカニの輸出禁止」という、昨日報じられた日本側の懸念をそのまま認めているような印象を受ける。しかし、下の記事では、「輸出全面禁止ではない」と述べている。
 確かに乱獲によって危機的な状況だとされる水産資源の保護、そして密輸取り締まりの強化は絶対に必要だ。しかし、両記事を見比べてみると、ロシア側がどの程度の規制を行おうとしているのか、まったく不透明だ。というか、まだそこまでの詳細が決まっていないのかもしれない。
 私は甲殻類絶対主義者ではないので、カニがどうなろうとあまり気にはならないが、便乗だったり、影響を受けたりして他の水産品に影響が出るのではないかと心配している。
 早いとこはっきりとさせてほしいものだ。