強いヲタクは大勢いる

 しかし、弱いヲタクのほうが多い事も確かだ。
 「アキバ狩り」とか「ヲタク狩り」と称してDQNどもがヲタクをカモにしているというニュースも聞く。
 私は、ここにも何度か書いているが、「オヤジ狩り」や「ヲタク狩り」を返り討ちにしたくて仕方がないので、そのような連中を見かけても避ける事はしないが、なかなか来てくれない。たぶん、雰囲気とかを察知されているのだろうね。
 で、「萌え本」が流行る中にあって、ついにヲタクを対象にした「萌え」格闘術本が出た。しかもストーリーがあって、キモヲタの男子が、可愛いくて、しかも強者の女の子ばかりの「女子格闘部」で鍛えられるという「ありえない話」である。そして格闘の解説が付いているのだが、どう考えてもこの解説では不十分で、本書を読んでも技など使えるようにはならない(^^;;
 執筆者は格闘ヲタのアニメヲタで、実際に自分で身体を動かしている人のようだが、本書で大事なのは、本で技を習得する事ではなくて、「ヲタクよ、お前でも強くなれる!」というメッセージのみである。
 本書を読んだだけで強くなった気になってDQNの群れに突っ込むバカはいないと思われるので、「自分だって強くなれる可能性があるんだ!」と、道場なりジムなりに通うようになってくれれば良いという感じだろうか。
 みんな、舐められるな。強くなろうぜ。ヲタクと格闘技って、相性が良いんだ。というか、ヲタク的なヤツほど強くなれるぜ(実感)。

オタクのための格闘術
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