同じヲタとして恥ずかしい

タレント、吉野紗香さん(25)が自らのブログ「吉野紗香の黄色いお家」で人気映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」について書き込みをしたところ、批判的なコメントが殺到。
批判の主は、大半が同作品や登場人物を高く評価する“アニヲタ”や熱心な「攻殻ファン」とみられ、「オタクに媚びて仕事を得ようという魂胆が見え見えです。自分が素子を演じられるキャラかどうかぐらい分かるはず。ふざけるなと言いたいですね」「自分のことを何もわかってないんですね。驚きました」と、吉野さんに演じる資格がないとばかりに言いたい放題。
今回のように鑑賞した作品を絶賛する書き込みが批判の対象となるのは異例といえる。

吉野紗香のブログ炎上 「攻殻」絶賛がアダに

 こういうことをするから、「キモオタ」とか言われちゃうんだよねー。
 別にタレントがblogに何を書こうが良いじゃんねー。素直に感想を書いているわけだし、批判しているわけでもないし。
 もし、内容が気に入らなくても心の中で「この馬鹿が!」と思っていれば良いことであって、「キモオタ」根性丸出しの気色悪い発言を書き込んで炎上させるっていうのは、非常識すぎる。
 フーリガンのような「キモオタ」を産み出すというのは、それだけ優れた作品だということの証だとも言えるのだが、その作品に入れ込むばかりに常識を逸してしまうのは問題がある。
 私も十代の頃、一時期「ガノタ」になって、それに近いような心理状況になったこともあったので、全く理解できないというわけでもない。しかし、熱狂的な「エヴァヲタ」とか「攻殻ヲタ」ほど、それこそ「人生をかける」ほどの入れ込みようではなかった。実を言うと、私は「エヴァ」も「攻殻」にも、あまりピンと来なかったので、「何でここまで“全てを捨てて”入れ込めるんだろーなぁ?」と不思議に思えて仕方がなかったりするのだが。
 まあ、それはともかく、「自分が入れ込む作品に対して気に入らない言動をする者は敵と見なす」というのは、カルト宗教と何ら変わることがない心理状態なので、ちょっと現実を見て虚構と自分との距離を考えてみて欲しいものだと思う。