アクーニンは人気者

ボリス・アクーニンをペンネームとするロシアの人気作家で、日本研究家としても知られるグリゴーリー・チハルチシビリさん(51)が、講談社の第16回野間文芸翻訳賞に選ばれ、7日、モスクワで授賞式が行われた。
金閣寺」や「仮面の告白」など三島由紀夫著作集のロシア語訳が「正確で、翻訳自体が自立した文学作品」として高く評価された。ロシア語翻訳の受賞は初めて。

露の人気作家アクーニン氏、野間文芸翻訳賞を受賞

 作家として、翻訳家として成功したというと、まずアルカジイ・ストルガツキーを思い出すが、アクーニンもそのくらいの評価に達したという事か。同氏の「ファンドーリン」シリーズは、確かに面白いのだが、ストルガツキー兄弟作品のような衝撃はない。作家としての実力は、ストルガツキー兄弟のほうが上じゃないかと思っている。
 でもまあ、アルカジイが訳していたのは「雨月物語」などの古典であったのに対し、アクーニンは三島作品のような現代文学だったわけだし、露訳を読んではいないので、翻訳者としての評価はできない。
 どっちも手に入れて読んでみようかしらん。っても、そんな時間も無いんだろうなー。