中庸でなかった人が中庸を唱えた

台北中心にある観光名所で「中正紀念堂」から改名された「台湾民主記念館」で7日、正門に掲げられていた「大中至正」の文字が当局によって撤去された。「大中至正」は蒋介石元総統の座右の銘。総統選を来年3月に控え、陳水扁政権は蒋介石の威光を否定することで有権者の台湾人意識を高揚させ、民進党政権維持を図る狙いがある。

台湾:蒋介石の座右の銘が撤去

 この中正紀念堂って、行ったんだけどさー、ちょっと遠慮したいところだったね。
 蒋介石の巨大な銅像が鎮座めしましてて、衛兵が守っているというアホらしさ。総統に対する個人崇拝極まれりという感じで、ちょっと引いてしまった。
 レーニン廟を見た時にも同じようなことを感じたけど、私が初めて赤の広場を訪れた時には、もうレーニンの威光も地に落ちていて、「観光名所」としてしか機能していなかった。だが、中正紀念堂に行った時にはまだ蒋介石への個人崇拝が強かった頃だったから、苦々しいものを感じたね。
 何にしろ、万能な人物なんていないし、人間は人間でしかないのだから、崇拝することに何の意味がある? 尊敬することは必要だし、敬う事も大切だが、崇拝してはいかんだろう。その時点で思考が止まる。危険極まりない。
 だーかーらー、千代田区の真ん中にいる人とか、信濃町にいるキモイじいさんとか、嫌いなんだよねー。