過剰反応と余計なお世話

豊見城南高校からミニスカートをなくそうと、豊見城南高校(諸見里明校長・848人)の保護者らが昨年10月から毎週木曜日、校門前に立ち、服装指導を行い、効果を上げている。
参加した3年男子の保護者金城尚子さん(51)は「不良行為に走るときはまず身なりから乱れる。保護者の中には自分には関係ないと考える人もいるかもしれないが、意識を持って指導してほしい」と述べた。

「ミニスカートなくそう」 豊見城南高、保護者が服装指導

 制服をミニスカにしたいというのは本人の自由だし、自己主張の範疇だと思うんだよね。
 中学の時、靴下とか学ランの下に着るシャツまで事細かに規制されていて、いちいち「余計なお世話じゃ!」と思ったのを覚えている。
 「身なりの乱れ=意識の乱れ」なんて、いつの考え方じゃっつーの。ただでさえ制服という大きな枠があるんだから、そこから更に細かく、というのは抑圧と反発しか生まないと思うんだけどな。
 着こなしなんて好きにすれば良いと思うし、制服という枠組みの中で可愛さや格好良さの演出を競うというのは、工夫と発想の能力を伸ばす方向に作用すると思われるんだけど。
 今の時代、自分で考えて、自分で工夫して……今ではこんなの「当たり前」だと思われいるし、そういった習慣が重要視されている。そんな中にあって、「服装の乱れは不良化の始まり」などと言い出すのは時代錯誤な過剰反応であり、生徒のオシャレや自己演出と言った創意工夫する習慣を消すだけの余計なお世話だとしか思えない。
 しかも、教師じゃなくて、保護者がやっている、というのが嫌な印象を与えるんだよねぇ。