この制度、日本にも欲しい

ロシアで需要が急増する「魔術師」や「治療師」に対し、登録を義務づける法案が近く下院に提出される。ロシア新聞(Gazeta)が11日に報じた。
この法案では、登録者以外は新聞広告が禁じられる。
「魔術師の広告を信用する市民はつまらない詐欺にひっかかりがちだ」と指摘している。

魔術師は登録制に、詐欺広告の防止法案がロシア議会提出へ

 これ、日本でも同じ事をやってくれないかなぁ。占いに対する私の意見は留保しておくが、伝統的な占術を学び、学校を出たりした人を認定する「資格制度」にでもしないと、カルト教団やインチキ団体の霊感商法がいつまでたっても無くならないと思うのだ。
 やっぱりさー、ある日いきなり「天啓を受けた」とか言って怪しげな占いや祈祷、治療、カウンセリングなどを始めるというのは、危なっかしいと思わねえ? そんなのって「言った者勝ち」の詐欺じゃんね。そして、この場合、本人が本当に「天啓を受けた」と思っている「一応は本人は善意でいるつもり人」と、確信犯でやっている霊感商法業者の区別がまったくつかないという点も問題だ。
 こういう民間信仰や民間療法の全てを否定するつもりはないが、江原啓之のような明かな詐欺師がまかりとおっているのを見ていると、これくらいのことをしても良いような気がする。
 これは私が嫌悪する「自由の抑圧」ではない。犯罪が野放しになっているのを放置するのは、自由の抑圧ではなくて、社会秩序を規定し、被害者が出るのを守る手段である法律の不備なんじゃないかと考えるのだ。
 あくまでも悪徳業者や詐欺師を規制する何らかの手段を講じない限り、騙され続ける人が後を絶たないという点を危惧し、「何らかの資格を得た」といった根拠がない限りオカルト的な手法で人に語りかけるのを禁止するという、それだけの簡単な事ができても良いんじゃないかと思う。
 でも、これってやっぱり、霊感商法をする悪徳業者の「自由」を奪う行為だと思う? このへん、確かに難しいんだけど、人の心の弱い部分につけこんで騙すというのは、本当に下劣な「犯罪行為」だと思うので、「刑法」で規定しても良いくらいじゃないかと思っているのだ。それだけ「人を騙す」というのは許せない。