「遵法」は「国のガン」なのか?

 先日の件、ちょっと考えてみると興味深い。

反戦主義者で人権屋って完全に左巻きwwwwwwwwww
国のガンだから死ねよ

 ちなみに、日本の最高法規である日本国憲法には、下記のような条文がある。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

 戦争の放棄と人権の尊重は、絶対に譲れないものだとして規定されているのである。だが、それを主張すると「国のガン」になるのだそうだ。
 今の時代、遵法精神というのは、国にとって不利に働く事なのか? 国会議員、特に与党には遵法精神が無いと言う事なのだろうか?
 しかも、遵法精神を尊重する主張に対して「死ねよ」などという言葉を投げかけられるというのは、どういう神経なのか、この点が興味深い。
 この発言をした人物の思想的なスタンスには、「自分が正義の味方であり正しい。自分は真剣に国のことをうれいている。だから自分の意見に反対する者は邪魔だから死んで欲しい」という、根拠のない選民意識が感じられる。でもなければメッセージで一方的に見ず知らずの他人に対して「死ねよ」とか「国のガン」などという酷い表現を使えるはずがない。
 こういう歪んだ意識がどんな環境から形成されるのか、何となく興味深いところではある。