CISCOが堕ちた……
12月11日、FSF(フリーソフトウェア財団)はCiscoがGCC、binutils、GNU C Library等の著作権を侵害しているとして、Ciscoを訴えた。
FSFがCiscoをGPL違反で訴える
FSFは、Ciscoがこれらのソフトのライセンスである「GPL」や「LGPL」の条件に違反する行為を、5年以上繰り返していると主張している。
CISCOのような会社がこれをやっちゃうとはねー。FSFを相手にするということは、GNUプロジェクトの掲げる理想や理念に賛同し、自分が作ったソフトウェアをGPLの元で「自由に公開する」ということを承知のうえで自分の時間と能力を割いている人達全員を相手にしているのと同じである。
これは恐い……。訴訟で負けても金銭的なダメージは少ないだろうが、世界中のオープンソースソフトウェア開発に関わっている人達からの信頼を失うのは大きなダメージだ。ライセンスを承諾したうえでしかソフトウェアは使えないということをわかっていながら、故意にそれを無視したとなったら、これは明かな裏切り行為だろう。
せめて他のライセンスのソースを使うとか、OEMで買うとか、自社開発すれば良かったのにね。
ネットで拾えるからといって、それを自分勝手に使って良いというものじゃないんだけどね。「ググってコピペ」は確かに便利だが、その前提となる条件を確認するという意識がおろそかになりつつあるような気がする。このへんは注意しないとね。