人生は長い。限界はない

中年の星」「おやじボクサー」として注目される上田市出身のプロボクサー西沢ヨシノリさん(42)=ヨネクラ=が15日、今後想定される世界戦に備え、地元で合宿に入った。「まだやれる自信がある。集大成として世界戦のタイトルを目指したい」。自らの夢に熱い意欲をみなぎらせている。
37歳だった定年制を覆し、条件付きで現役を続け、敗退したものの2度にわたって世界タイトルに挑んだ。しかし、そんな中、07年1月の東洋太平洋ライトヘビー級の防衛戦で敗れ、日本ボクシングコミッションから引退を勧告された。
「生涯、挑戦」と言う西沢さん。「集大成」という課題を掲げ、世界戦に挑む。

42歳プロボクサー、世界めざし故郷で合宿

 「もうダメだ」と思ったら終わり。「まだできる」と思えるのなら続ければ良い。そんな単純な話だ。
 若くして引退する選手もいる。でも、悔いを残したまま辞めたくないと思う人もいる。考えてみれば、定年なんて変な制度だ。第二の人生を送る機会は自分で決めるべきだ。
 実際のところ、私は第二の人生に切り替える機会が遅すぎた。心身にダメージが残る前に、思い切るべきだったのだ。人生は長い。これで第二の人生がうまくいかなければ、すぐに第三の人生を考える事にしよう。
 「生涯、挑戦」。これで良いんじゃない? ダメだと思ったら、さっさと辞めて次の課題に挑戦すれば良い。できると思えば、そのまま挑み続ければ良い。
 何度だってやり直せば良い。そう考えられるようになるまで、時間がかかりすぎた。でも、まだ遅くは無いと思っている。