なぜ?

13日午後8時45分頃、広島市中区広島県立総合体育館グリーンアリーナで、プロレスリング・ノアの試合中、社長でプロレスラーの三沢光晴さん(46)が相手選手にバックドロップをかけられ、頭部を強打した。

プロレスの三沢光晴さん、リングで頭強打し死亡

 タイガーマスクから、三沢光晴に戻った時の試合を未だに覚えている。
 「作られたヒーロー」だとはいえ、その期待に応えるべく、壮絶な事をしてきた。
 ジャンボ鶴田との凄まじい試合、殺人魚雷コンビとの死闘、川田との名勝負。そして、最後には、あまりの凄さゆえ、解説席にいた馬場さんは、感動して泣いていた。
 そして、ノアを立ち上げてからの頑張り。
 まだ倒れるべき時期ではないだろう。
 後輩の小橋は、何度も何度も何度も選手生命どころか命の危機まで乗り越えて「鉄人・小橋」になった。その先輩であり、社長であり、苦楽をともにしてきた小橋を置いて去ることは許されない。
 でも、こんな結果になってしまった。


 年齢が近いので、三沢光晴選手には特別な思い入れがある。超世代軍の闘いや頑張りは、私にとっての心の支えだった。
 毎週日曜深夜の中継で元気を養い、月曜日の朝から、ハイテンションで突っ張って来られた。


 完全に格闘技の側に来てしまった今でも、プロレスラーはみんな尊敬している。自分には絶対にできないので。
 小橋や高山のような選手達は、今でも素直に「凄い」と思う。
 三沢にも凄いと思わせて欲しかった。