犯罪は裁判で裁かれます

南米ペルーの元大統領、フジモリ被告(71)が在任中の盗聴や国会議員買収などの罪に問われた裁判で、同国最高裁特別刑事法廷は30日、禁固6年(求刑8年)を言い渡した。フジモリ被告は判決を不服として上訴すると述べた。フジモリ被告は計7事件で起訴されたが、これで1審判決が出そろい、すべて有罪。ペルーでは、複数の判決のうち最も重い判決が適用される。同被告は市民虐殺事件で禁固25年の判決を受けており上訴中。

フジモリ元ペルー大統領:禁固6年判決 1審すべて有罪

 ↓の事件、日本の施設が占拠されたということで、日本にお住まいの方々からはMRTAを非難する声が高かったが、私はあの事件については、フジモリによる特権階級政治と、それに反発する勢力との衝突で、結果としてフジモリが虐殺を行った最低の事件だと思っている。

1996年12月17日にはトゥパク・アマル革命運動による日本大使公邸人質事件が発生した。この事件は1997年4月22日、ペルー軍コマンド部隊が公邸に突入して解決したが、フジモリ大統領の独裁的権力に対する批判は次第に高まっていった。

 特権階級による搾取が行われる社会で、それを不満とする年端も行かぬ少年までもが反体制勢力として活動していたという現実。私はその事実に唖然とした。
 銃を持って押し入ったという点のみでMRTAを非難するが、そこまでのことをさせるに至った、市民が抱いていた格差社会への不満、独裁体制への不満を無視しては、この事件を語る事はできないと思っている。
 この事件が終わった後、知り合いの南米系日系人が言った。
 「フジモリは少年を射殺した」


#そして、この事件でフジモリを支持した方々は、簡単に権力者側の搾取と暴力を容認できてしまう「単なる権力者の犬」に成り下がってしまえる「頭が単純な人々」だと思っている。