フィクションの底力

 数百万人の生き死にを「ボレロ」で描くというのは、ノンフィクションでは有り得ない話。でも、フィクションだと許される。
 だからこそ、フィクションは素晴らしいのだが、同時に危険なものであるのも確か。フィクションは「何でもあり」のアリバイになりうるだけに、考え無しで操ってはいけないものだと思う。
 「ルールが無い状況」での立ち振る舞いって、「己れの中のルール」が問われるんだよね。