凄まじい話だった(愛のむきだし)
長すぎる(約四時間)ということで躊躇していた「愛のむきだし」がムービープラスで放送されたので視聴した。いやー、これはすごいわ。いろんな意味で。
話題になった浜辺での絶叫シーンの迫力が半端じゃなかった。ベートーベン交響曲第7番第2楽章をバックにヨーコが叫ぶ「コリントの信徒への手紙一」の13章。
たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、私は騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。
愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
愛は決して滅びない。預言は廃れ、異言はやみ、知識は廃れよう、わたしたちの知識は一部分、預言も一部分だから。完全なものが来たときには、部分的なものは廃れよう。幼子だったとき、わたしは幼子のように話し、幼子のように思い、幼子のように考えていた。成人した今、幼子のことを棄てた。わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、鏡と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。
壮絶で生々しく、変態と気狂いだらけのエグくて気味が悪い映画なのだが、どこかファンタスティックで引き込まれてしまった。この尺は決して長くはない。これだけの時間が必要だった映画なのだと思ったね。
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