GJ! っつーか遅すぎ

 超能力や心霊現象を取り上げたテレビ番組が霊感商法による被害への素地になっている危険性があるとして、全国霊感商法対策弁護士連絡会は、民放連とNHKなどに番組内容の見直しなどを求める要望書を提出した。
 要望書では、この数年、「霊能師」と称する人物が「霊界やオーラが見える」と断言したり、タレントの未来を断定的に予言したりし、出演者が信じているような番組が目立ってきた、と指摘。番組の社会的影響に注意を払い、行き過ぎを是正してもらいたい、などと求めた。

超能力や心霊現象のテレビ番組、行き過ぎ是正を要望

 極めてまっとうな申し入れだと思われる。というか、ここまで変な現象が拡大するまで放っておいたというのが不思議でならない。
 というか、これまでだったら、物理学会とか弁護士会といったまともな団体は、「ニセ科学やインチキ霊能者に関しては、良識ある大人が騙されるわけはないので、基本的に放置」という「バカは無視」の姿勢だった。だが、世間一般的にそういう常識が通用しなくなりつつあるという深刻な問題が背景にはある。
 なぜ、信じてしまうのか? なぜ、理性的な判断ができないのか?
 現代人が陥っている、または陥りがちなこの病理の根源にあるものを探ってみる必要があるかもしれない。

死体と遊ぶな子供たち

 [カラチ 3日 ロイター] パキスタンの警察当局は、2年前に死亡した父親を生き返らせようとして、墓から遺体を掘り起こし、強奪した救急車で自宅に搬送した男の行方を追っている。
 警察は、家族の話として、男は精神障害があり、父親の死を受けられないでいる、と事件について説明した。
 警察の担当官はロイターの取材に対し「この男は1日夜、父親の遺体を掘り起こし、乗っ取った救急車の運転手に拳銃を突きつけ遺体を自宅に運んだ」と話した。
 男は、白骨化した父親の遺体を自室に12時間以上も置いていたが、警察が捜索に入った際に逃走。遺体は警察によって再び埋葬された。
 さらに男は、墓地で寝ていたホームレスも誘拐し自宅に監禁。このホームレスは、男が父親を生き返らせるために遺体に呪文(じゅもん)を唱え、ローズ水をかけているのを見た、と話している。

死んだ父親の蘇生願い墓から遺体を掘り起こす

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 逆に、犯人のほうが可哀想に思えてくる。肉親の死は悲しい。たとえ白骨であっても、愛情が深ければ、一緒にいたいと思うことがあるかもしれない。
 死体を持ち出すことが禁じられている以上、犯罪ということになってしまうし、拳銃を持ち出したり誘拐もやっているのだから罰せられるのは仕方が無い。でも、精神障害を抱えていたというのだから、自分では制御が利かなかったんだろうね。
 何となく、哀れ、というか、可哀想というか。
 一概に「ひでー話だ」では済ませられない事件だ。複雑な気持ちになった。
 あ、エントリのタイトルは、昔にちょっと騒がれた「カルトZ級映画」のもの(^^;; ちょっと不謹慎かもしれない。スマン。

「いじめ」の定義をめぐって

 山形県高畠町の県立高畠高校で昨年11月、2年生の女子生徒=当時(16)=が飛び降り自殺した問題で、県教育委員会は5日、県議会文教公安委員会で「いじめがあったという事実は確認できなかった」とする調査結果を報告した。
 県教委は今年2月まで、在校生や教職員から聞き取りやアンケートを実施。その結果、「クラス内で『きもい』『うざい』『臭い』などの言葉が交わされていた」とする一方「亡くなった生徒に対するいじめがあったという事実は確認できなかった」と結論付けた。

きもい、うざい、臭いも県教委「いじめなかった」 山形・高2女子自殺

 マジなの?
 『きもい』『うざい』『臭い』などの言葉が交わされていたというのは、世間一般的には「いじめ」と言うのではなかったのか?
 肉体的な暴力も厳しいが、精神的な暴力もそれに負けず劣らず厳しいもののはずだ。いや、陰湿なだけに言葉の暴力のほうが道徳的には酷いと言えるかもしれない。
 ちなみに、この「山形県教育委員会」というのは、昨年、この事件が起こった当日に宴会をやっていたという失態を犯して問題になった組織である。(↓その報道の引用)

 山形県高畠町の県立高畠高校で2年生の女子生徒(16)が飛び降り自殺した22日、佐藤敏彦教育長ら県教育委員会幹部と教育委員が、歓送迎会を兼ねた食事会を開いていたことが24日、分かった。

山形県教委、女子生徒自殺当日に食事会 「反省」と陳謝

 ここはアホの塊ですか?

まあ、国旗も赤いしね


 「風水」のためなら山の一面をペンキで緑に塗っても赤に塗っても気にしない人種って何よ? そもそもが不自然じゃん。「風水」って環境にちょっと手を加えて気を集めるという考えだと思っていたのだけど、ここまで大幅な自然破壊も「風水」なのであれば、そんなものは危険な思想なのでカルトとして弾圧したほうが良いよ>中国政府
 「風水」の、自然の中において「気」の集まる場所に住み、気の流れをコントロールするという考え方が合っているのか、間違っているのか、そんなことはこの際どうでもいい。
 Dr.コパみたいなインチキくさいオッサンが、どこかの家のインテリアに口出ししている程度なら、まあ害は少ないだろう。
 しかし、山の一面をペンキで塗りたくるってのはどうよ?
 ここまで来ると、
   病気、キチガイ、カルト
だね。
 信仰については何を信じようとも構わないと思うのだが、やりすぎると害にしかならない。本当にシンプルなことなんだけど、なかなかに理解されていないみたいね。