美談に思えるのだが

長崎県諫早市の小学六年生の女児（１２）が大阪市のマンションに８日間連れ込まれた事件で、女児はインターネットのブログで知り合った大阪市福島区玉川２丁目、会社員、坂本優介容疑者（２０）＝未成年者誘拐容疑で逮捕＝に悩みを相談していたことが１４日、長崎県警の調べで分かった。
マンションにいる間、坂本容疑者は普段通り出勤し、女児は自由に部屋を出入りできる状態だった。１３日に捜査員に保護された際、女児は「帰りたくない。お兄ちゃんは悪くない」と話し、長崎県警の調べにも口を閉ざしているという。

「お兄ちゃんは悪くない」誘拐の女児　聴取に口閉ざす

　相手の年齢が「児童」に分類されるために「誘拐」という名称の犯罪になってしまっているのだが、これ、ひょっとして美談なんちゃう？と思えるのは私だけか。決して営利誘拐じゃないみたいだし。
　この男が女児に対して真剣に同情し、理解を示し、マジメに保護してやりたいと思って行動していたのであれば、この男に下心があったのかどうか、ロリコンであったのかどうかは関係ないだろう。私も小学生とか中学生の頃、凄い孤独感を感じていたのだが、もし、手をさしのべてくる大人がいたら付いていってしまった可能性はある。たとえそれがホモの男であろうと、ショタコンの女であろうと、どんな下心があろうとも手を出すことなく、話を聞いてくれて、自由にさせてくれて、そしてかくまってくれるのであれば、私にとっては救世主に見えたはずだ。
　そのようなわけで、この女児にとって、この男は「自分を救ってくれた優しいお兄ちゃん」＝「白馬の王子」であったのかもしれないとも思えるのだ。
　「児童だから判断力がない」というのは大人の言い分だが、児童には児童なりの悩みや、真剣に考えたうえの行動もあるのだ。私はそれを尊重したいなぁ。たとえ、それが犯罪になるんだとしてもね。
　あ、ちなみに、私にロリコンの気は一切無いんだけど、身近な子からこんな相談を受けたら、思いっきり同情するだろうし、真剣に話を聞いてあげたいなぁ。自宅から連れ出してかくまうかどうかは別の話としてね。

私はテロリストでぇ〜す！

自民党の中谷元・安全保障調査会長（元防衛庁長官）は１４日、フジテレビの番組で、民主党がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に反対していることに関し「（給油活動は）国際社会の中で非常に評価され、ぜひ続けてくれと要望されている。反対するのはテロリストしかいない」と批判した。さらに「民主党はテロリスト集団か」との質問にも「（反対するのは）僕には理解できない」と語った。

自民・中谷氏、給油反対「テロリストだけ」＝鳩山民主幹事長は反発

　はぁ〜い！　私もテロリストでぇ〜す！
　賛成/反対は人によって意見が分かれると思うのだが、「反対する人＝テロリスト」などという乱暴な分類が素晴らしすぎる。この人の頭の中って、こうも単純にできているんだね。
　「自分には理解できない」と思うのが勝手だが、そういう人は全員テロリストなんだね。おめでたい「正義の味方」もいたものだ。
　というわけで、私はテロリストでぇ〜す！　もちろん、この場合には誉め言葉だよね。

清々しいニュース

大毅に対して１２回の反則行為で「期限付きのライセンス停止処分」、史郎トレーナーに対して１１回に反則指示の言動が認められたとして「無期限のライセンス停止以上の処分」、兄の興毅に対して「期限付きのライセンス停止処分」を下すよう、それぞれ日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）＝安河内剛事務局長＝に要請することを決めた。

亀田父子、ライセンス停止処分へ　父は無期限

　亀田三兄弟に関して「親が悪い」ということは、これまでさんざん指摘されてきたことだが、この要請が通れば、今後、兄弟にとっても良い結果をもたらすだろう。
　今後は、良いトレーナーに付き、きちんとしたテクニックと、スポーツマンシップをたたき込まれる事を切に望む。あの三兄弟に対してはボクシング界を盛り上げたという功績も認めなければならないのだが、それ以上に、ボクシングを汚くて下品なイメージにしてしまったという罪がある。この罪は決して小さくはないし無視は出来ない。
　これまで、短いながらも幼少の頃からハードなトレーニングを積んできた兄弟である。マスコミの力を抜きにして、自分の実力で上に揚がって行くよう、苦労をしてほしいものだ。
　まずは、「自分たちが過大に評価されている身であり、自分たちが思っている程の実力は無い」という点をきちんと理解してほしいものだ。


#追記。で、処分が発表された。これが軽いのか、重いのかは、今後の関係者の態度によってわかる。