永遠の輝きを持つ人

　李振藩（Lee Jun Fan、英名：Bruce Lee、芸名：李小龍）によって人生を踏み外した人生の目標を見つけた人はかなりの数にのぼることだろう。実は私もその一人である。映画は全部観たし、Lee様が残した武術である截拳道（JKD：Jeet Kune Do）の資料も片っ端から集めた（ただ、截拳道は、いろいろ派閥があってややこしいらしいので手は出していない）。
　実際、Lee様の映画、特に"Enter the Dragon"（ASIN:B00006LY0B）などは、今になって観てもまったく色あせていないどころか、毎回、何か違った技術的な発見がある。まさに本当の意味で天才だったのだ。
　そんなLee様への尊敬を込めたトリビュートアルバム「The Dragon's "Walk On"」（ASIN:B0000XKC3M）が、つい先日発売された。初回限定版に付いてきたトラックスーツを模したTシャツは、着る場所が限られるというやっかいな代物だが、持っているだけで何となく嬉しい。
　収録されている曲の中でも、とりわけ「燃えよドラゴン」のオープニングタイトルは燃えるね。小学生の頃、初めてLee様を見た時に感じた衝撃が甦ってくるのだ。あの時に感じた衝撃と憧れを思い出すと、初心に帰ることができるような気がして、やる気が出てくる。「とっとと練習行くぞぉー」、「オラオラ、腕立て300回いくぞ！」という気分になってくるのである。
　やはり、あの人は、永遠の輝きを持った、希有な人なのである。