能楽鑑賞 胡蝶

 光が丘IMAホールにて。
 胡蝶の精が、それまで縁の無かった梅との縁を得ることができ、喜びの舞を見せるという「可愛い系妖精ファンタジー」である。実は、私はこういう話が大好きだったりする。胡蝶の精が嬉しくてたまらないといった風情で舞う……。
 うーん、たまりまへん。
 また、最後の謡いが綺麗な言葉で書かれていて、めちゃめちゃ可愛いんだよー。

四季おりおりの花ざかり。四季おりおりの花盛り。梢に心をかけまくも。かしこき宮の所から。しめの内野もほど近く。野花黄鳥春風を領し。花前に蝶舞うふんぷんたる。雪をめぐらす舞の袖。返すがえすも。おもしろや。春夏秋の。花もつきて。春夏秋の。花もつきて。霜をおびたる白菊の。花折りのこす枝をめぐり。めぐりめぐるや小車の。法にひかれて仏果に至る。胡蝶も歌舞の菩薩の舞の。姿を残すや春の夜の。あけゆく雲に羽根うちかわし。あけゆく雲に。羽根うちかわして。霞にまぎれて、うせにけり。

 良いよねー。
  胡蝶の解説  http://www.syuneikai.net/kocho.htm