開き直り

  立てこもり男:女児殺害の被告に無期判決 福岡地裁
 昨日、ここで書いた「無期懲役求刑の男、裁判官に報復予告…手紙100通」の事件に対する判決が下された。無期懲役だという。しかし、この男が一生涯、刑務所から出てこないという保証はどこにもない。日本には「終身刑」が事実上存在しないからだ。実際に刑期を務めるなかで減刑される可能性がある。
 関係のない無抵抗な女の子を殺そうと思って刺したような男が、しかも裁判官に復讐してやると百通近くの手紙を送ったような男が、減刑されて途中で出てくるというのは、野獣を野に放つのと同じ事なのではないのだろうか。
 私は死刑には絶対に反対だ。だが、死刑につぐ重い判決が減刑も可能な「無期懲役」だということにも不満がある。減刑が許されない「終身刑」や、減刑されても事実上無意味な「懲役数百年」といった刑罰を新設してもらえないものだろうかと思っている。