心して読もう!!

  終わりと始まりの責任


ひたすらに平和な国家を目指し歩みだしたはずの戦後日本が、「危険な位置」に立っていることを感じずにはいられない、「鎮魂の夏」である。

沖縄から広島、長崎と続いた「平和への祈り」が、きょう東京で開かれる全国戦没者追悼式で締めくくられる。イラク自衛隊が派遣され、憲法九条の改正論議が進む中、現実に進行している政治との落差を広げながら。

戦争が記憶から歴史に変わろうとしている時代だからこそ、自分の国が戦争に関与している事実を重く受け止めたい。戦後責任と同時に、戦争を始めた責任が問われている。