安直な思考停止

  コミック業界に自主審査要求・「子供守れ」警察庁研究会


 警察庁の「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」(座長、前田雅英首都大学東京教授)は25日、子どもがインターネットやゲームなどの暴力シーンやポルノ画像に安易に触れることがないよう、対策を進めることを求める報告書をまとめた。こうした画像の深刻な影響を指摘、子どもが犯罪に巻き込まれたり、逆に犯罪に走ることがないよう保護者、学校、業界が協力すべきだとしている。
 くだらないよねー。私が子供の頃にも俗悪番組とかスケベ漫画に関する議論はあったが、結局は何も起こらなかった。
 非行やいじめが増大する原因を他に探そうとせず、手っ取り早く漫画やゲームに責任をなすりつけているようにしか思えない。
 原因を目立つものに頼ってしまい、子供達が置かれている社会環境や、子供の社会、心理等も分析することなく、安直に結論を出すというのは、「思考停止」以外の何ものでもないと思われる。
 宮崎勤事件では、ホラービデオやロリコン雑誌がやり玉に挙げられたが、あれは宮崎勤個人の問題であり、同じビデオや雑誌を見ていた他の大多数が何も起こさなかったという点を何と考えているのだろうか。