日本を中国にしてしまえ

自民党中川昭一政調会長は26日、名古屋市での講演で、軍事費拡大を続ける中国について「軍事費が年15%、18%で成長している。あと15年で台湾がおかしくなったら、ここ(日本)は中国の何番目かの省になるかもしれない」と述べ、中国の軍拡が台湾有事に発展すれば、その影響が日本に及びかねないとの見方を披露した。

中国の軍事拡大動向、注視を強調 中川政調会長

 今の自民党、何かおかしい。(いや、正常な頃があったか?と問われると困るのだが)
 言って良い事と悪い事の区別がついていないとしか思えない。
 確かに周辺国の軍事状況を調査し、分析し、対策を立てる事は重要なのだが、それなりの地位にある政治家が公の場で「仮想敵国」を名指しで特定し、非難するということをやっても良いのだろうか。プロ右翼ならともかく、国際社会でのバランスを重視しなければならない政治家としては、軽率なんじゃないかと思えてしかたがない。
 ところで、日本が「風見鶏」と言われた頃には、「日本はアメリカの51番目の州だ」とか揶揄されたものだが(「不沈空母」発言とか、あったよね)、もし中国の体制が変わって今のままの経済発展を続けたら、その頃の「風見鶏」は、「日本は中国の新たな省だ」とか言われてしまうような、都合の良い事をやりはじめるんじゃないかと思えてしまうのだが。
 もうちょっと、周りと仲良く、しかも一本筋を通した方針を示して欲しいよね。安心して住めやしない。
 周辺国を刺激するでもなく、いたずらに寄り添うわけでもなく、独立独歩でやって行くことって、十分にできると思うんだけど。