領土問題が解決しつつある

ロシアのフラトコフ首相とラトビアのカルビティス首相は27日、モスクワで両国間の国境画定条約に調印した。これにより、ソ連崩壊以来、16年間にわたり不透明だった欧州とロシアの国境が定められ、欧州側も歓迎の意を表明した。
ロシアが国境問題を抱えるのはこれで、同じバルト諸国のエストニアと日本だけとなり、北方領土問題の行方に今後さらに関心が集まる。

ラトビアが露と国境画定調印 残るは日本とエストニア

 強面のロシアだって、紛争や国境問題を自ら進んで望んでいるわけではないという話。
 たいていの場合、領土問題や国境問題って、お互いに非難し合い、相手に悪意があるという前提で話を進めてしまいがちだが、誰だってこんな問題で余計な軋轢など、発生させたくはないだろう。
 政治的・経済的な面でお互いに妥協さえできれば、すぐに解決する問題なので、面子にこだわっていては、いつまでも余計に揉め続けることになる。
 問題があるからと言って、一方的に「敵認定」して非難するという安直な態度は、端から見ていて限りなく醜い。