ネットサービスバブル

米Yahooが、無料提供しているウェブ電子メールサービスのストレージ容量を5月から無制限にする計画だ。
今後、他社もこの動きに追随する可能性が高い。

米ヤフー、無料メールサービスの容量を無制限に

 現在の1Gバイトとか2.5Gバイトの容量を一生のうちに使い切れるのか、という疑問があるのだが、実際には「メールで何でも送っちゃう」風潮が強くなってきたらしいので、上限知らずということになってしまったのだろう。
 元々、ビデオとかたくさんの写真などは、圧縮してサーバにアップロードし、電子メールでアドレスを知らせて、そこからダウンロードしてもらうという方法を使っていた。だが、回線が太くなってからは、そのまま送ってしまう人が増えてしまったようだ。
 確かに、ストレージのバイト単価は年々安くなっているので、Yahoo!Googleにとっては、こんなことをしても痛くも痒くもないだろう。しかし、中小やスタートアップの電子メールやストレージサービス会社にとっては厳しい条件になってきてしまったというのが実際のところではないだろうか。
 まあ、ネットストレージは便利なので何かと利用しているし、安全性と利便性のためにHDDの中身を全部アップしても構わないとも思っているので、容量が無制限になるというのは、ユーザー的には大歓迎だ。
 しかし、インターネットが商用利用に開放されてから十数年。アッという間に、ここまで便利になるとは思ってもいなかったよ。特に、通信速度の向上と、ストレージの大容量化については、本当に驚いている。
 某社が発表したJavaベースのネットワークコンピュータ(NC)は黒歴史になってしまったが、今だったらブラウザだけを搭載したシンクライアントで一日の作業をまかなえてしまうよ。
 はじける可能性があるバブル現象はゴメンだが、恒久的なサービスを確約してくれるのなら、これほどユーザーにとって嬉しい事はない。ネットワークビジネスモデルに拍手。