狂信と信念は違う

西南学院大の非常勤講師くずめよしさん=福岡県大牟田市=が、憲法9条の条文をプリントした「九条Tシャツ」を海外に広めている。60年以上も戦争をしないで済んだ日本の現状を知ってもらい、9条の意義を世界に根づかせたい。
これまでに約2000枚を贈り、うち国外向けが1300枚以上。

世界の胸に9条を 「条文Tシャツ」海外へ2000枚

 改憲論者からすると、こういう活動は、「九条信仰」とか「九条カルト」とか言われてしまうのだが、こんな素晴らしい内容を変えたがる人達の気が知れない。逆に言わせてもらうなら、そういう事を言う人達こそ、「改憲カルト」、「軍隊カルト」だと言いたいね。
 現状を見ている限り、護憲論者は、決して九条を「狂信」している訳ではないと思われるのだ。九条は、戦争放棄という理想と信念の賜であると信じているだけだと思うのだ。
 人の「信念」に向かって「カルト」と称するのは、失礼にもほどがある。
 こういうヒステリックな点は、私が改憲論者に対して「気味が悪い」と思う原因になっているのだが、冷静に議論するという余地はないものなのかなぁ。
 思考停止的に相手を「カルト」だと決めつける態度って、常識人としていかがなものなのかなぁと、正直なところ、そう感じる。