懐かしいかも

日本でも戦中から戦後の物不足時代には「毛屑から代用醤油が作られた」との毛髪研究家の記述が「ニューヘアー」という雑誌の1982年9月号に掲載されている由で、その作り方は、毛屑を10%の塩酸の中に入れて24時間ほど煮沸した後に濾過して苛性ソーダで中和させるとのこと。

中国に残る 髪の毛で造る「醤油」

 これ、親から聞かされたものだ(繰り返しになるが、私の実家は美容院)。戦後までは切った後の髪の毛を回収する業者が回っていたそうだ。北杜夫がエッセイで書いていたが、髪の毛で作った偽醤油は、決してうまいと言えるものではなかったという。
 しかし、さすがに醤油は作らなくなっても、ヘアピースとか工業用アミノ酸を作るという目的で髪の毛の回収は行われていたので、切った後の髪の毛は別のところにまとめていたのを思い出す。
 で、その髪の毛を集めていた箱がねー、整髪料とか油で臭くてねー(^^;; 臭いをかぐと気持ちが悪くなったり、頭痛がしてきたものだ。なので、その箱には近寄らないようにしていた。
 その臭いというのが、実は「味の素」を思わせるような化学臭い感じだったので、私が化学調味料を食べられるようになるまでには、かなりの時間が必要になった。今でもあまり好きじゃないし。
 何だか、そんなことを思い出させる記事だった。