自由の国と抑圧の国

「多くの脅威が存在することは事実だが、多くのリーダーは、近視眼的で、司法/人権を脅かし、不平等や人種差別/排他主義を助長し、社会に分断と被害をもたらす政策/戦略を採り、暴力と更なる紛争の種を撒き散らしている」と述べ、ブッシュ大統領、ハワード首相(オーストラリア)、アル・バシール大統領(スーダン)、ムガベ大統領(ジンバブエ)の名を挙げている。
アムネスティ・インターナショナルは、言論の自由抑圧が著しい国として米国、ロシアを上げ、米国のグアンタナモ収容者虐待、テロ容疑者の第3国移送、またロシアのジャーナリスト/NGO弾圧などを批判している。
特に、ブッシュ政権対テロ戦争が、世界を一つの大きな戦場として扱っている点に着目。「米政府は、世界のグアンタナモ閉鎖要求に耳を傾けず、反テロの名の下に世界に広がった虐待の波に反省の色さえ見せない。脅威は弱まるどころか、数千人の拘束者およびその家族の苦悩、国際法および人権に対する影響、倫理の低下は計り知れない」と述べている。

アムネスティ・インターナショナル、恐怖の政治を批判

 まあ、これでアメリカは、世界に向けて「自由陣営の尖兵」を標榜しているのだから笑ってしまうわな。
 それにしても、ロシアの言論弾圧に関しては、最近の報道は目に余るので、もうちょっと何とかしてほしいものだ。