凶器は一方的に負け
電気街としてだけでなく、アニメグッズなど「オタク文化」の発信地としても知られる東京・秋葉原で、銃刀法違反容疑での摘発が急増している。その多くが同法22条の違反に当たる「正当な理由がないのに刃体6センチをこえる刃物を携帯していた」というケースだ。警視庁が理由を分析したところ、「オタク狩り」と呼ばれる強盗被害に遭った際の護身用との動機が多かった。
オタク狩りに対抗?「アキバ」で銃刀法違反の摘発急増
昨日のエントリで書籍「オタクのための格闘術」のことを書いたが、実際に「オタク狩り」を警戒しているオタクの方々が予想以上に多いという事に驚いた。
オタクにもオヤジにも女性にも言える事なのだが、危険から護身する際、刃物や飛び道具を出してしまうと、その途端に「負け」になる。刃物を持つ事で「安心」を得たいのだろうということは容易に想像がつくが、刃物に関して言えば、それ以上の効果は無い。刃物で斬りかかるには相当の勇気がいるし、もしそれをやってしまったら間違いなく「傷害罪」になる。だから、「護身用として」刃物を持つ事など、言語道断な行為だと言えるだろう。
もし、護身術や格闘術を身につけておらず、それでも身の危険を感じるのであれば、それこそ「護身用スプレー」が最も効果的だ。しかし、それも危ない状況に追いやられた時にパニックに陥ったり、恐怖で萎縮して動けなくなる可能性もあるので、やはり実際に使用するには、それなりに肝が座っていなければ無理だろう。
暴力の場面に出会っても相手の雰囲気に飲まれたり、それに屈しない精神力がなければ、スプレーを持っていようが刃物を持っていようが役に立たない。逆に、ヘタに刃物を取り出してしまったうえにオドオドしていようものなら、それを取り上げられて相手に使われてしまうのがオチだ。
やはり、安易に道具を持って役に立たない「安心」を得る前に、それ相応の技を覚え、相手や雰囲気に屈しないだけの「自信を持つ」ことが最短の方法だと思われる。
みんな、鍛えようぜ!
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