都会暮らしは大変だ

石油バブルの好景気に沸くロシアの首都モスクワが、今年も昨年に引き続き2年連続、「世界で最も生活費が高い都市」に選ばれた。
モスクワは、不動産バブルや消費ブームの到来で物価も急上昇し、一流ホテルの宿泊料が最低1泊400ユーロ(約6万6000円)と3、4年前の3倍程度まで上昇している。やや老朽化したビジネスホテルも1泊2万円以上のものが乱立。国民の所得も伸びてはいるが、最も所得が高いモスクワでも、今年3月の平均月収が3万ルーブル(約14万円)と物価の急上昇には追いついていない。大富豪の数は増えているが、モスクワの富裕層と貧困層の所得格差は40倍との調査結果もある。

「世界一の物価高」2年連続モスクワ 富裕と貧困、いびつ社会

 ゴルバチョフ元大統領が言っていたが、発展著しいロシアにおいて、モスクワはどんどん大都会化し、経済的な潤いを得てはいるが、所得格差も進み、「統計上の数に入らない住民」が増え、交通渋滞も半端なものではないという。
 それを聞いた時、「まるで東京のようだ!」という感想を抱いたが、数字の上では東京を遙かにしのぐ状況になっているということだ。
 ロシアというと、ソ連時代から「安く滞在できる」というイメージを持ち続けていたが、その考えを全部変えなければならない時がやってきてしまったということだ。
 なにしろ、数字の上では、
      モスクワに滞在する>東京で暮らす
なんだもんなー。
 いや、恐れ入りました。