愛国心は悪党の最後の砦

排外機運の高まるロシアで、外国人を狙った襲撃事件が急増している。
最近の特徴は、少数のスキンヘッドの若者による殺傷事件だけでなく、有力な排外主義団体が扇動した数十〜数百人の大規模な外国人襲撃事件が目立つことだ。
そもそもロシアには、40倍超ともいわれる貧富の格差や汚職など深刻な社会・経済問題が存在する。不満を募らせる住民ははけ口を外国人に求めがちであるうえ、多くの政治家が「問題の元凶をは外国人だとしておくことが得票につながる、と考える構図ができている」とブロド氏は指摘する。

露で増幅する排外主義 旧ソ連圏出身の労働者標的

 極めて危険な排他思想だとしか言えない。
 「俺たち」と「あいつら」という二分構造は、非常にわかりやすいし、納得しやすい。そして「愛国」という美名の元に暴力的な排他的行動に移る。それで少なくとも、自国民の不平や不満のガス抜きにはなるという具合だ。
 ナチス・ドイツにおけるユダヤ人の存在などがその最たる例だが、今の日本における在日韓国人の存在も、それに近いものになりつつあるのではないかと危惧している。
 隣の国で起こっているこの事態は、非常に憂うべきことである。しかし、「隣の国だけの事件」だとして片づけられない要素もあると思う。
 「美しい国」とは、「単一民族国家」などという幻想を増大・助長させようというスローガンなのではないかと思えてきた。
 ネット右翼の、あまりに安直すぎる嫌韓、嫌中を見ている限り、「他人事ではない」としか思えない。
 と、「愛国」を宣伝している3K新聞が、人の国の事を書く資格があるのか!と根本的なところでツッコミをいれたくなるね。