冤罪で選手を潰した組織

サッカーの元日本代表でJ1・川崎フロンターレのFW我那覇和樹選手(26)が、ビタミンの入った生理食塩水の点滴を受けたことがJリーグのドーピング禁止規程違反にあたるとして、出場停止などの処分を科された問題に関して、「日本アンチ・ドーピング機構(JADA)」が、「(世界反ドーピング規約の該当項目のみを根拠としているなら)ドーピング違反とはみなされない」と回答していたことが分かった。
それでも、Jリーグで初めてドーピング違反とされた我那覇選手に対する処分及びクラブに科された制裁金については、今のところ取り消されない見込みで、今後論議を呼びそうだ。

J1我那覇選手のドーピング処分、外部機構が「シロ」見解

 これはひどすぎる。
 あの時点で日本人最多得点だった我那覇が出られなくなって失った試合、そして我那覇自身への信用問題、さらには我那覇の試合経験、その試合で作っただろう実績、試合に出られなかったことで崩してしまった体調など、あまりにも被害が大きすぎる。それが規約違反に対するペナルティであるのなら仕方がないが、冤罪となると我那覇は「一方的な被害者」だと言う事になる。
 そして、Jリーグは、この結果を受けても処分を取り消さず、名誉の回復もしないという。
 こんな滅茶苦茶な話があって良いのだろうか? 組織によってスケープゴートにされ、そのまま組織によって潰される。こんな可哀想な話が許されて良いはずはない。
 実は以前、私も仕事で、このような一方的な「被害」を受け続け、その結果として時間も健康も失い、名誉と栄誉が横取りされたという経験があるので、我那覇の問題に関しては、他人事とは思えないのだ。


#最近、我那覇にしろ、朝青龍にしろ、スポーツ界にはひどい話が多すぎる。