スポーツとイジメの問題

今年初めの全国高校サッカー選手権で4強入りした神村学園(鹿児島県いちき串木野市)高等部の男子サッカー部の男性部長(28)が8月、1年生部員(16)の足を20回以上ける暴力を振るっていたことが分かった。同学園によると、部長は別の部員にも顔を平手打ちするなどの暴力を振るったといい、8月31日付で依願退職した。
同学園などによると、8月16日夕、遠征先の同県・種子島のグラウンドで、部長が「チームの雰囲気が悪いのはお前の責任だ」などと部員を怒鳴りつけ、「サッカーをやれない体にしてやる」と左右のふとももをけったという。けられた場所は内出血したという。

「サッカーやれない体にしてやる」神村学園部長が暴力

 まあねー、ぶっちゃけたところ、スポーツで上達しようと思ったら、それなりの辛抱と我慢が必要だし、指導者も限界を見極めたうえで注意深く「しごく」ことも必要になる。それは仕方がない。ちんたらやっていたら、いつまで経っても体力も技術も向上しないからねー。
 でも、しごきと体罰は違うし、しごきとイジメも違う。
 私も、これまでの間、スポーツの練習において、明らかに不条理な暴力を受けてきたという経験があるので、これだけは絶対に許せない。
 良い指導者は、本人のために厳しくし、本人のためにしごくのだ。自分勝手な感情をぶつけて手を出すというのは、しごきでも、指導でも、躾でも、教育でもない。暴力は、ただの暴力だ。それ以上でもそれ以下でもない。
 健全な身体に健全な精神が宿るとは限らない。これ、残念な事だけど、真実なんだよねー。