性転換くらい自由にさせろよ

ニューヨーク州ウルスター郡にあるキャリア・アンド・テクニカル・センター校で、長年校長を務めてきたゲイリー・スラチ校長(52)が、この秋、性別を変更して女性のジェナ・スラチ校長として学校に戻り、波紋を呼んでいる。
スラチ校長の変化については賛否両論だ。「個人の自由」「尊敬する」と認める生徒たちがいる一方、学校を辞めた生徒たちもいるようだ。

夏休み中に男から女へ〜性転換した校長に賛否両論

 うーん、産まれてくる性別を間違っちゃった人達は確実にいるわけだし、服装倒錯や心理的トランスジェンダーなども私は個人の自由、そして選択の自由として認めるべきだと思う。
 だから、「何で、男が女の服を着てはダメなの?」とか「何で、女が男の服を着てはダメなの?」という問いに関しては、「別に構わないんじゃない」としか答えられない。
 しかし、社会一般に関しては、このへんについてまだまだ保守的で、「男は男の格好を、女は女の格好を」という見た目上の「記号」にこだわり続けている。
 私は、このへんについてはいささか過激な主張を持っていて、「全ての境界は取り払われるべきである」と考えている。国境を越えよう、性別の壁も越えよう、文化的な差違も越えよう、社会的な慣習の壁も越えよう、その先には面白いことがきっとあると思っている。
 性同一性障害者という存在が認知されてきた現在にあって、社会的な立場や権利も、それまでと同等に扱われるべき社会にならなければならないと思う。その先には、たぶん、もっと自由で風通しの良く、いろんな表現ができる社会が待っているのではないかと考えている。