国民を舐めるな!

太平洋戦争末期の沖縄戦で「日本軍が住民の集団自決を強制した」との記述が教科書検定で削除された問題で、文部科学省は1日、記述の復活を含めた見直しを始めた。検定合格後でも、教科書会社が訂正申請を行い文科相が承認すれば修正は可能。渡海紀三朗文科相は「(訂正申請が)出てきたら真摯(しんし)に対応したい」と述べており、教科書会社の自主的な訂正申請を了承する可能性が出てきた。

教科書検定:集団自決問題 軍関与削除、見直しも 文科省、方針転換

 最初は「国が決めたことだ!」という強弁で押し通せると思っていたが、思った以上に反対の声が大きいので日和ったと。要はそういうことでしょ。
 まあ、元からこの記述削除には無理があったとしか思えないし、本来はこっちのほうが正常だと思うのだが、それにしても「国民は国の言うことには納得するだろう」と甘く考えていたフシがある点についてはいただけないね。
 この事態に対してネット右翼の方々は涙目だろうが、沖縄での11万人の抗議集会が実現したという事実を考えると、どっちが多数派で、どっちがまともな神経をしていて、どっちが歴史に対して真摯であろうとしているのかは明らかだろう。
 それにしても、国とか官公庁が普段から国民を如何に見下しているのか、それが浮き彫りになった一件だと思う。