考えはするが実行はしない

福岡市の路上で8月、男性会社員(44)が硫酸をかけられ重傷を負った事件で、福岡・東署は13日、福岡県中間市桜台、女性会社員、大原千浪(ちなみ)(36)と住居不定、無職、四十物谷(あいものや)久志(50)の両容疑者を傷害容疑で逮捕した。2人はインターネットのサイトを通じて知り合い、大原容疑者が四十物谷容疑者に犯行を依頼、面識はなかったという。大原容疑者と被害者は知り合いで、何らかのトラブルがあったとみられる。

傷害:硫酸かけた男女2容疑者逮捕 闇サイトで依頼 福岡

 まあ、普通に社会生活をしていれば、時折「締めるぞボケ!」とか、「殺したろか!」などということを瞬間的に考える事もある。また、「あいつだけは一生許さん!」と思っている人物も何人かはいる。
 しかし、何がどうなろうとも、一線を越えることは無い。
 この事件の異様さは、サイトで襲撃を依頼し、面識も無かったという点ではない。最近はそんな例などたくさんある。異様だと思うのは、普通なら「痛めつける」というと、素手で襲撃とか、鈍器で一撃という手段で落ち着くと思うのだが、そんな生やさしいものではなく硫酸を顔にかけるという危険極まりなく、しかも陰湿な手口を使ったという点だろう。
 だいたい、住所不定、無職の男がどうやって硫酸などという劇薬を入手したのだろうか?
 何らかの怨恨が原因だとしても、ここまで凄いことをするというのは、いったいぜんたい、どんな話のこじれ方をしたのだろうか。
 何だか、恨みの深さが垣間見られて恐ろしい事件だ。