ロシアにとっては良い事だが、批判はされるな

ロシアのプーチン大統領(55)から後継指名を受けたメドベージェフ第1副首相(42)は11日午後、国民向けのテレビ演説を行い、来年3月の大統領選に当選後、プーチン氏を首相として政権に迎える方針を明らかにした。プーチン氏は来年5月の大統領任期満了後も、首相の立場から事実上の最高権力者としての影響力を行使する見通しだ。

プーチン氏、首相就任へ メドベージェフ氏が方針

 プーチンは、驚異的な手腕を発揮してロシアを建て直した優秀な政治家だと思う。国際的な影響力も、国内への影響力も強い。ロシアは、これまで通りの路線を突き進む事になるので、ロシア国民的にはOKだろうとは思う。
 しかし、大統領と首相の権限に関してバランスは取れるのだろうか。
 本来、ロシアでは大統領のほうが強い権限を持つはずなのに、メドベージェフは首相の力をバックにした傀儡になるのだろうか、それともメドベージェフが突っ張り切って対等の力を発揮し、二人三脚体制になるのだろうか。そのへんで法律や体制が守られるのか、形骸化するのかが決まってしまう。少なくとも、形骸化させるのはマズイだろう。
 とはいえ、昨日のエントリでも少し書いたように、欧米諸国の横暴な暴走を止める抑止力としてのロシアが、メドベージェフ路線によって変わるのではないかと思ったりもしたのだが、その路線に変化は無さそうだ。
 とにかく、アメリカとEUの暴走を止める役割だけは果たしてくれ! 悲しいかな、それが今の世界におけるパワーバランスだ。