やっぱりアルベルト・フジモリは大悪人だ!

1996年に発生したペルーの日本大使公邸占拠・人質事件で、フジモリ大統領(当時)が人質救出のための武力突入作戦を実施するにあたり、公邸を占拠していた左翼ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)全員の殺害を指示していたと当時の米機密文書が伝えていたことが10日、明らかになった。
フジモリ氏は、武力突入する特殊部隊にゲリラの全員殺害を命令、その結果、少なくとも男女各1人のゲリラが投降後に処刑された。

フジモリ氏、ペルー人質事件でゲリラ全員殺害命令…米文書

 先日のエントリにも書いたが、アルベルト・フジモリは鬼畜以下の大悪人だ!
 やっぱり、日本大使公邸占拠・人質事件の解決は単なる特殊部隊による人質救出ではなかった。実際には虐殺だったのだ。
 しかも、投降した無抵抗なゲリラに対し、裁判も無しにその場で射殺するなどというのは、殺人以外の何ものでもない。
 「それでもやっぱりゲリラが悪い。殺されても仕方がない」と考える脳みその足りないトンカチ頭な右派の人もいるだろうが、少し考えてみて欲しい。
 無抵抗な人間を射殺するのは犯罪ではないのか。泥棒や殺人犯であれば、無抵抗で捕まっても、裁判も無しに殺されていいのか。「人権」という概念、裁判を受ける権利、それらはどこにいったのだろうか。
 「犯罪者は全員死刑にしてしまえ!」などと軽々いえるのは、人権感覚が欠如した人のセリフだ。歴史を勉強し、権力者による虐殺、そして人権という概念の成立、それらを根付かせるために先人達がどれだけ努力をし、試行錯誤をしてきたのか、知ってほしい。
 感情で物を言う前に、頭で考える習慣を身につけたいものだ。