限界への挑戦。無謀? 美学?

Qちゃん、達観!? 事実上残り「1枠」となった北京五輪代表の座をかけて、女子マラソンの最終選考レースとなる名古屋国際女子(3月9日)に出場する高橋尚子(35)=ファイテン=が27日、高地合宿先の中国・昆明から2カ月ぶりに帰国した。シドニー五輪金メダリストにとって、名古屋は過去2戦2勝と抜群の相性を誇る大会だが、“悟りの境地”で夢を引きよせる。

Qちゃん中国から帰国、五輪切符かけ名古屋国際へ

 年齢的にも厳しそうだし、体調的にも万全でないという感じだが、それでも走る。名誉のためもあるかもしれないし、スポンサーのためでもあるかもしれない。ここまで有名になり、周囲から期待されると、いろいろなしがらみも出てくるだろう。もう「引くに引けない」ところまで来ているのかもしれない。
 でも、そんな「事情」は差し引いて、Qちゃんの笑顔には、純粋に応援したくなる曇りの無さがある。Qちゃんが嫌いだという人はあまりいないだろう。そんなキャラクターだからこそ、ここまで来られたのだろうし、練習に励んでこられたのだろう。
 だから、背後にあるしがらみとか、大人の事情などは関係なく、純粋にQちゃんに勝って欲しいと思うし、もしそうでなくても大事には至らないまま無事に終わって欲しいと思うのだ。
 こんなに純粋な笑顔を見せられる選手だからこそ、私は何があっても最後まで応援する。